一度は訪れてほしい京都祇園祭!歴史あるお祭りの魅力をたっぷりお伝えします!


 
 

京都祇園祭は魅力たっぷり!

日本三大祭のひとつでもある京都祇園祭は、古くから続く伝統あるお祭りで、京都の魅力がぎゅっと詰まっています。
ここでは京都祇園祭の見どころや楽しみ方、そして食べ歩きスポットに至るまで、魅力をたっぷり紹介していきたいと思います。
 
 

京都祇園祭の開催時期はいつ?

京都祇園祭といえば思い浮かぶのは山鉾巡行を思い浮かべる方が多いと思いますが、実際のお祭り期間は毎年7月1日の切符入りから7月31日の疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい)までの1ヶ月間続きます。

ただ、この1ヶ月間ずっと山鉾を見ることができるわけではありません。

山鉾は前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)の期間中に建ち並び、この時に町中が一気にお祭りムードに包まれます。
 
 

前祭と後祭

1966年から2013年までの間は全ての山鉾が一定期間に一斉に建ち並び、お祭り開催地域を賑わせていました。

しかしながら2014年からは、前祭と後祭の2回に分けて開催されることとなりました。
前祭の巡行で町中の穢れを祓って神様をお迎えし、後祭の巡行で再度穢れを祓い神様を神社にお返しするという、祇園祭本来の形式に戻ったのです。

それぞれの宵山期間には山鉾が各会所前に建ち並び、夜になると駒形提灯に火が灯り祇園囃子が聞こえてきます。

  • 前祭(さきまつり)
    宵山期間:7月14日〜7月16日 
    山鉾巡行:7月17日

    前祭では、以下の23基の山鉾が建ち並びます。
    長刀鉾•函谷鉾•鶏鉾•菊水鉾•月鉾•放下鉾•船鉾•岩戸山•保昌山•山伏山•芦刈山•占出山•霰天神山•郭巨山•伯牙山•油天神山•木賊山•太子山•白楽天山•綾傘鉾•螳螂山•四条傘鉾•孟宗山

    前祭の宵山期間では15日と16日のそれぞれ18時から23時まで交通規制され、歩行者天国となり、屋台などもたくさん出ます。

  • 後祭(あとまつり)
    宵山期間:7月21日〜7月23日
    山鉾巡行:7月24日

    後祭では、以下の10基の山鉾が建ち並びます。
    南観音山•大船鉾•北観音山•鯉山•浄妙山•黒主山•役行者山•鈴鹿山•八幡山•橋弁慶

    後祭の宵山期間中は、前祭と違い交通規制がありませんので歩行者天国になりません。
    そのため屋台なども基本的には出ていませんが、エコ屋台村という特設会場で飲食物の提供がある他、お祭りの開催区域内にある飲食店が店頭で販売していることもあります。

 
 

京都祇園祭の歴史

日本三大祭のひとつでもある京都の祇園祭は1100年以上も前からずっと続いているお祭りで、その歴史は平安時代まで遡ります。

平安時代前期869年、京都では各地で疫病が流行していました。
そこで人々は祇園の神様を迎えた神輿3基と66本の矛を立てて鎮魂儀礼(御霊会と呼ばれている)を行い、神に疫病を鎮めてもらおうとしたのが始まりといわれています。

これが室町時代以降山鉾に変化し、華やかに飾り付けられるようなりました。
応仁の乱や第二次世界大戦で開催できない時期もありましたが、その度に復興し、現在まで続いている歴史あるお祭りです。

 
 

京都祇園祭の見どころや楽しみ方は?

京都祇園祭は見どころ満載です。ここでいくつか紹介していきますので、気になるものがあったら是非チェックしてみてください。

  1. 山鉾建て
    それぞれの山鉾の組み立ては「縄絡み」と呼ばれる特殊な技法で行われています。これは釘が一本も用いられておらず、揺れによって起きる歪みを吸収することができるのが特徴です。
    そのため山鉾巡行の際に崩れることがありません。
    山鉾が建てられ始める頃を見計らって足を運んでみてはいかがでしょうか。
  2. 山鉾の装飾美術
    山鉾の組み立てが完成すると、次に装飾が施されます。
    これはそれぞれの山鉾で異なった飾り付けがされており、どれもとても個性的で魅力のあるものばかりです。

    中には人間国宝の京友禅作家である羽田登喜男さんによる友禅染の幕地や、インド刺繍の作品などもあります。

  3. 御朱印収集
    それぞれの宵山期間中に各山鉾の会所に行くと御朱印をもらうことができます。
    全33基の御朱印を集めて回るのは、若い女性を中心に人気があります。
    また、八坂神社ではこの時期にしかもらえない祇園祭限定の御朱印もありますので、是非チェックしてみてください。
  4. 屏風際
    意外と知られていないのがこの屏風祭です。
    これは宵山期間中に町内の老舗や旧家が所蔵する屏風や美術品などが一般公開されるもので、この時期にしかお目にかかれない貴重なものばかりが並んでいます。

    旧家などにおじゃまして鑑賞するので、京町家の造りも併せて見ることができます。

  5. 山鉾巡行
    京都祇園祭を満喫するには、山鉾巡行は欠かせません。
    豪華絢爛な山鉾が祇園囃子を奏でながら町中を巡行する様子は一見の価値ありです。
    巡行ルートは全て大通りで歩道もありますので、そこから見物することも可能ですが、じっくり見たいという方向けに有料の観覧席もあります。
    毎年6月頃から予約を開始していますのでチェックしてみてはいかがでしょうか。
  6. 食べ歩きを極める
    京都祇園祭でしか食べられない限定の食べ歩きスポットもあります。
    京都には美味しいお店がたくさんあるので、事前に予約していくのもおすすめですが、食べ歩きも充実しています。

 

 
 

京都祇園祭に行ったら是非手に入れたい粽(ちまき)

京都祇園祭では、宵山期間中に各会所で粽が販売されています。
粽といっても食べられるものではなく、笹の葉で作られた厄除のお守りのことで、毎年多くの人が買い求め、次のお祭り開催時期が来るまでの1年間玄関先に飾っています。

それぞれの山鉾の会所で購入できる粽ですが、全て同じものではなく、厄除の他にそれぞれ異なったご利益があります。
ご自身に合った粽を見つけて手に入れてみるのもいいのではないでしょうか。

ほんの一部ですが参考までに以下に紹介します。

などがあります。
 
 

京都祇園祭で気をつけたいポイント

京都祇園祭を存分に楽しむために気をつけたいポイントを、ここでいくつかお伝えしておきます。

  • お目当ての山鉾を事前にチェック
    先ほどもお伝えしましたが、現在祇園祭は前祭と後祭に分かれて山鉾が建てられます。
    そのため、絶対に見たい!というお目当ての山鉾がある場合は、それが前祭と後祭のどちらで見ることができるのかを事前にチェックしておいた方が良いでしょう。
  • 歩行者天国がない日もある
    こちらも先ほどお伝えしていますが、後祭では歩行者天国の時間帯が設けられておらず、また、前祭の14日も同じく歩行者天国はありませんので注意が必要です。
  • 手に入れたいものはなるべく早目にゲットする
    人気の粽やグッズは早い時間帯に売り切れてしまうこともあります。そのためお目当てのものがあれば、日中に足を運ぶと良いでしょう。

 
 

まとめ

いかがでしたか?長い歴史のある京都祇園祭の魅力についてお伝えしてきました。
見どころたっぷりのお祭りです。
行ったことのない方はもちろん、行ったことのある方もまた違った楽しみ方ができること間違いなしです。
是非、夏の京都へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

ゆかり
ゆかり
鍼灸師。大学在学中に仏留学を経験、逆に日本への郷土愛が芽生える。
伝統文化やしきたり、所作などを大切に日々丁寧に暮らしていくことがモットー。趣味はハンドメイド。
1児の母

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