地元の人がこっそり教える、金沢の穴場グルメ3選


 
 

近年人気の観光名所、金沢は美食の都!

北陸新幹線の開通以降、金沢を訪れる人が右肩上がりに増えているのはご存知のことと思います。
いにしえの花街の面影を残すひがし茶屋街や武家屋敷の観光整備、金沢駅の改築によって、百万石の城下町の魅力はますます輝きを帯び、その勢いはまだまだとどまるところを知りません。

そして、日本海の幸と古都の伝統が融合した食文化も金沢の魅力のひとつ。石川といえばアイスクリーム消費量ナンバーワンに輝くほど甘味が大好きな県民性、そして回転寿司発祥の地としても有名です。
今回は、そんな金沢グルメの中でも、地元の口コミで評価の高い穴場グルメをご紹介します!
 
 

デカネタ寿司に大満足 宇野気町の寿司処「松の」

筆者の知人(石川県在住40年)がまず教えてくれたのは、金沢市から車で30分ほどの寿司処「松の」さん。JR宇野気駅から徒歩で5分弱の好立地にあり、カウンターとお座敷のあるとても入りやすいお店です。
おまかせ寿司は並、上、特上の三種。もちろん、旬の魚の握りの単品も握ってもらえます。
「かなり特徴的な寿司だけど、一度来たら病み付きになっちゃってね」という友人と並んでカウンターに座り、3000円の上寿司を注文。若大将が握った寿司を、ひとつずつ目の前に置いてくれます。見ると、小ぶりのシャリをデカネタが覆い隠しているではありませんか! とにかく見た目からしてすごいインパクトです。
イカ、ヒラメ、鯛……どれも新鮮で、魚の旨味が口の中いっぱいに広がります。しかも石川県産コシヒカリのシャリがいい仕事をしています。ツヤがあって、固すぎず、柔らかすぎず。いい具合に炊き上げた米の一粒一粒が、ほろりと口の中でホロリと崩れて、ネタにほんのり甘味を加えてくれます。寿司酢のほどよい酸味がこれまた嬉しい。ネタとシャリの幸せな関係。これぞ握り寿司の醍醐味です。うーん、美味いなあ……。
 

 
地元ではお馴染みというカワハギが、これまた素晴らしく旨い。あっさりとした白身の上に新鮮なキモをのせて、ちょうどいいコクを演出しています。続いて供されるマグロの赤身や中トロとの橋渡し役も兼ねているのかな? とにかく全体のトータルバランスがよく考えられているなあと、感心しきりのサービングです。

「撮影に夢中になってると、寿司の旨い食べ頃を過ぎちゃうぞ」

記事用の写真撮りをしていた筆者に友人が注意するほど、松のさんの寿司はホロホロと崩れやすい。シャリをふんわり優しく握っているので、カウンターに置かれたらすぐに口に運ぶのがベストタイミングです。
軍艦巻のカニ、なめろう、イクラも、これまた大サービスの特盛り。シメの玉子は焼きたてで湯気の立ちのぼるフワフワだし巻きに、シャッキリツヤツヤのシャリが挟んであって、これだけで酒のツマミになるほど。甘口なので小さなお子様にも好まれる味付けです。
ホッコリ美味しいアラ汁もついて、食べ終わる頃にはもうお腹いっぱい。100円均一の回転寿司よりもずっとコストパフォーマンスのいい、実に良心的なお店でした。
 

 
唯一好みが分かれるとすれば、ネタが口からはみ出すくらい大きいことと、シャリの崩れやすさかもしれません。故に、食べるなら箸よりも手づかみがお勧め。お店の方が食べやすいように小皿を出してくれますので、軍艦などはネタだけ少し箸にとって口にしてから、改めてパクリといった方が綺麗に食べられるかもしれませんね。
 

 
寿司処 松の
〒929-1125 石川県かほく市宇野気チ90番


 
 

ランチ時は大混雑も!石川でうなぎを楽しもう

続いて友人に教えて貰ったのは、地元石川テレビでも紹介されたことのある鰻専門店「川義」さん。ちょうど入ったのが平日の昼時だったので、お店は地元の方でほぼ満席! 鰻専門店と謳ってはいるものの、日替わりランチなど普通の定食も食べられます。しかもなかなかリーブナブル……ちょっとこころが揺れましたが、ここはやはり鰻でいこうと決断。筆者のこよなく愛する櫃まぶしを注文しました(毎度のことで誠に申し訳ありません)。

しばらく待つと、来ました来ました。鰻と薬味と出汁のコラボレーションが

存分に味わえる櫃まぶしの登場です!
お店の方によれば、備長炭で鰻をふっくら焼き上げるのが川義さん流なのだとか。お米はもちろん石川産コシヒカリです。
ちょいと味見でひとくち鰻を食べてみると、名古屋で食した「あつた蓬莱軒」(羽野知 名古屋グルメレポート参照)さんの香ばしい鰻とはまた違った、ふっくら優しい歯ざわりです。これは子供からお年寄りまで食べやすいはず!
早速、一膳目は鰻とご飯、二膳目はプラス薬味、三膳目は薬味乗せに出汁をかけていただきました。うん、これは美味しい!
「ね、普通に美味しいでしょ?」と隣で友人が笑いますが、その「普通に」美味しいというのが、如何に貴重なことか……。ビックリするほどのインパクトはなくとも、ひたすら優しく胃を満たしてくれる味。いつ来ても飽きずに食べられるリピーターの多さは、川義さんの仕事の確かさを物語っています。聞けば、地元の方がお持ち帰り用に鰻を焼いて貰うこともしばしばなのだとか。
ここ一番のご馳走として、多くの方に愛されている名店なんですね。

川義
〒929-1177 石川県かほく市白尾ハ3-5
TEL 076-283-4503



 
 

スイーツならここで!フルーツパーラーむらはた

最後は金沢の有名洋菓子店が経営しているフルーツパーラー「むらはた」さんへ。地元のファンが足しげく通うという有名店で、たっぷりフルーツの乗ったパフェがお勧めです。
新鮮な果物をキレイにカットして盛り付けてあって、一瞬、どこから食べていいのか迷うほど。
 

 
今回注文したプリンパフェは果物とプリンとクリームのバランスがぴったりで、これだけでも小腹が十分に満たされるボリュームです。季節によってお勧めのフルーツが変わるので、オールシーズンで楽しめるのもむらはたさんのいいところ。
メニューのスイーツは300円代から厳選メニューの数千円までお好みでチョイスできます。ここも、何度もリピートしてあれこれ試してみたくなること確実のお店。地元民が自信を持って勧める名店です。

フルーツパーラーむらはた
〒920-0855 金沢市武蔵町2-12
TEL 076-224-6800


 
 

変わりゆく金沢の良さ 残したい地元の味

今回はガイドブックに頼らず、あえて地元の知人のクチコミを頼りに、お勧めグルメを味わって来ました。
今の金沢は過渡期にあり、現代のニーズに沿った新しいスタイルの「古都」に生まれ変わろうとしています。廃れゆくものと生まれ変わるものが混在し、伝統の味も少しずつ変貌を遂げつつあります。

観光都市として生き残っていくには、古いままではいられない。

今回の旅では、そんな金沢の姿も垣間見えました。観光立国・日本を世界にアピールするためにも、私たちは渦巻く情報の波にのまれることなく、自分の五感を信じて残すべき文化を見極めたいですね。
自分の感じたままに、良いものを良いと言い、美味しいものを美味しいと伝える。その姿勢を忘れることなく、これからも食レポをしていこうと思いますので、読者の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

投稿者プロフィール

羽野 知
羽野 知
編集者兼フリーランスライター。アパレル業界、旅行代理店、インテリア家具販売、不動産業、カフェ経営、某コンビニエンスストア勤務など、様々なキャリアを持っている。趣味はラグビーをはじめとするスポーツ観戦、路傍の花と自由な猫たちに出会うこと。現在は声帯の仕組みについて独学中。

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